卒乳と断乳、どっち?

卒乳と断乳は、どのようにちがうのでしょうか。
また、子どものためには どっちがいいのでしょう。
卒乳というのは、子供から自然に飲まなくなる事で、
断乳とは、親から離れさせる事を言います。

母乳から哺乳瓶に変えてミルクをあげるのは、断乳とは
言いません。1歳を過ぎての哺乳瓶の使用は、虫歯の原因
にもなると言われています。最近では、断乳するお母さん
が増えていますが、無理に断乳する必要はないのです。

いきなり断乳してしまうと、お母さんのおっぱいが
乳腺炎になって、炎症を起こしてしまいます。
断乳する時期は、だいたいの方が1歳前後ですね。
断乳の仕方は、最初は飲ませる時間を短くしていきます。
そして、2~3日したら今度は飲ませる回数を減らします。

夜だけ飲ませてあげてもいいですし、朝だけでもOKです。
それが5日程続いて成功したら、3日間与えない事です。
子供はおそらく、おっぱい欲しさに 夜寝る前などに
大泣きしますが、決して与えないでください。

たいていの子供は、3日で忘れてしまいます。 この
3日間が成功すると、子供も朝までグッスリ寝てくれます。
朝までグッスリ眠るようになると、だいぶ楽になりますね。
また、子供に「○日におっぱいとバイバイね」と言って
おいたりするのも効果があるようです。

おっぱいに絵を描いたり、絆創膏を貼ったりという方も
いらっしゃいます。子育ては、アイデアも大事なんですね。
また、3回の食事をちゃんと食べられている子どもの場合は、
自分から卒乳する事も多いようです。

私は、実は自分が卒乳したときのことを覚えています。
ある日、お父さんに抱っこしてもらおうと寄っていったら、
「おっぱいのにおいがする。赤ちゃんみたい。おっぱいやめて
もう、お姉ちゃんになろうね。」と、説得されたのです。
それで、気持ちがすっと引きました。

たぶん、赤ちゃんとお姉ちゃんの格付けに負けたのだと思います(笑)
子供は、言葉がしゃべれなくても、いわれたことは理解できる
部分は意外と大きく、思いのほか説得は使えます。

子供にとっておっぱいというのは、精神安定剤のようなもの。
やめさせなければならない理由がなければ、子供から卒乳する
のを待つのもいいかもしれません。