卒乳後の夜更かしの子供

先日、私が赤ん坊のころ、卒乳するときに親から説得されたという
お話をしましたが、私にとって、ひとつうれしいことがありました。

それまでは、母のおっぱいを飲みながら眠りにつくという習慣が
あったのですが、母のお乳にくっつくことを許されなくなって、
私は、すっかり夜更かしの子供になってしまいました。

困り果てた父親が、私を寝かしつけるために、抱っこしてゆすって
くれるようになったのです。 しかも、子守唄つきです♪

実際は、ゆするなんていう穏やかなものではなく、振り回すと
言ったほうが近いと思います。
でも、これが、すごくうれしかったのです。

家の外に出てゆすってくれたので、右に左にと振り回されるたびに、
空の星が線を描き、「点が線になる」というのが不思議でとても
面白く、きれいだと思ったのです。

バックグラウンドミュージックには、子守唄。
言葉は、まだ話せなかったので、この感動を誰にも伝えられません
でしたが、この映像は脳裏にくっきりとやきつけられ、大人になる
まで忘れることはありませんでした。
だからこそ、今、こうしてお話できるのですが。

それからまもなく、冬になり寒くなってくると、これも無しになり
ましたが、もちろん、お乳にはすっかり未練もなくなっていましたよ。